一宮町はサーフィンのメッカとしても知られています。その大平洋の荒波が打ち寄せる九十九里の海岸まで900メートル。いつも遠くに波の音が聞こえます。家の中にカニもいました。明治期に開かれた別荘地の一角で、豊かな緑に囲まれ、近くには一面の田んぼがひろがっています。夜は虫の声に包まれて眠り、朝は鳥のさえずりで目覚める。フェニックスやシュロ、バナナの木が茂り、朝靄に煙るその景色はまさにバリ島を思わせます。サギの営巣地となっているジャングルの様な隣の茂みからは「ギャーギャー」という恐ろしい声が聞こえ、大きなクモやゴキブリ、ムカデが這い回り、「南方」の雰囲気を更にかもし出してくれています。

○写真1:[Before] 築35年の古家。6年も空家だったのでクモの巣窟と化していた!

6年間空家になっていた築35年の古家をみつけ、「劇的ビフォー→アフター」とまではいかないまでも多少のリフォームを加え、なんとか住めるくらいにまでして、めでたくお引っ越し……をしたまでは良かったのですが、この夏の異常気象で家の中はカビだらけ。荷物も開けられぬまま、掃除と家の修理に明け暮れる毎日がしばらく続きました。

○写真2:[After]地元の大工さんにお願いしてリフォーム。渋くてちょっとカッコイイでしょ

環境の変化と、自然が豊かな分ノミ・ダニが多いせいか、ムックリは皮膚病でハゲちょろけ。それでも海辺を元気に駆け回って一番楽しそう。でも、散歩に出てもあまり犬に出会わないのがちと寂しいかな。まあそのうちお友達もできるでしょう。太り気味だった体もすっかりスリムになりました。


○写真3:我が家のちっちゃな家庭菜園。野良仕事姿のユウちゃん。自然の恵みをいただきま〜す。

ゆうちゃんは、これでもか?というくらい出没するクモやゴキブリに少々お疲れのご様子。大の虫嫌いでは無理もありません。おまけに片づけや掃除と毎日忙しく働いています。

それでも週2〜3回のホームセンター通いと、100円ショップでのお買い物と、ガチャポンおもちゃのコレクション(タイムスリップグリコ・シリーズ、懐かしの銭湯シリーズ、こころの祭りシリーズ、日本の思い出シリーズ…と続いている)で気をまぎらせている様子。

捻挫した足もかなり良くなり、毎日ムックリにかなりの距離を散歩させられています。招き猫シリーズの御利益もあって、Pong Peeの方も忙しくなってきました。


エージといえば、昨日は庭師、今日は大工、明日は野良仕事。そしてゆうちゃんの嫌いな害虫駆除に毎日結構忙しい。カッコだけ一人前だったのが、インパクト・ドライバーをおもちゃに棚を作る姿はだんだん板に付いてきたかな。今度はウッドデッキ作りに挑戦しようと画策しているらしい。

○写真4:サーファーを尻目に海岸で走り回るムックリとエーちゃん

と、こうしてはじまった二人と一匹の「夢の田舎暮らし」も思っているほど楽じゃないのだ。結構忙しい。

でも、自然豊かな環境の中で、体を動かし、汗をかき、自分で手を入れた家に住み、自分で作った野菜を食べ、植物を育て、気持ち良く生活できることは最高の幸せかもしれません。そしてこの自然豊かな環境の中から、より気持ち良い音楽が生まれることと思います。いけねぇ、本の原稿も書かなくっちゃ!!

ということで、更なる活躍を乞う御期待!