先日(2012/12/18)、テレビで『ゴーイング・マイ・ホーム』(フジテレビ系)の最終回を見ていたら、思いがけず昔の友人が出ていたのだ。彼の名は「俳優・中村まこと」である。

えっ、中村まこと? そんな人出てたっけ? と思う人も多いはず。無理もありません。登場したのはほんの1シーンだけで、セリフもちゃんとあったけど、ほとんど印象に残らないようなシーンでしたから。
彼が出ていたのは主人公(阿部寛)の父親の通夜に訪れた同級生といった役で、写真の真ん中の人物です。手前(右側)の後ろ姿が阿部寛氏です。玄関先で阿部氏を前に青白い顔で、いかにも疲れたサラリーマンという感じがよく出ていました。思い出していただけただろうか。

俳優・中村まこと

彼は僕の高校の頃の友達である。同じ千葉県鎌ヶ谷市の出身なのだが、市内の端と端に住んでいたため小中学校で一緒になったこともないし、同じ高校でもない。知り合ったのは共通の友人がいたからだ。ちなみに「まこと」というのはその頃からの渾名(あだな)です。確か三浪して国学院に入学し、演劇研究会に入部、その後はたぶん舞台を中心にずっと役者をやっていて、たまーーにテレビにも顔を出す。

俳優・中村まこと
えっ、やっぱり思い出せない? じゃあNHKの『ちゅらさん』でウシ柄のパジャマを着た入院患者は覚えていない? 益々分からない? じゃあ『寿司王子』で堂本くんと貫地谷しほりちゃんとからんでた勝浦のやくざ役とか、あとはうーーんと、僕も忘れてしまったが…。ほんとたまーーにしかテレビに出ないのだが、意外に良いドラマである場合が多いようだ(「僕が見てるテレビ・ドラマ」という条件が付くからかもしれないが)。

この『ゴーイング・マイ・ホーム』もやはり良いドラマでしたね。さすが映画監督が撮っただけあって、テレビドラマでは珍しくオールロケの作品、出ている俳優陣もすばらしいし、セリフも自然で「普通に話してる」感あり、音楽はゴンチチ、なるほどテレビマンユニオンさんの制作かと関心しました。
ご存知『ちゅらさん』もNHK朝の連ドラでも異例のヒット作でした。脚本が岡田恵和さんで、それ以降、岡田さん脚本のドラマをよく見るようになりました。近いところでは『最後から二番目の恋』とか。
そういえば僕はよく脚本家でドラマを選びます。『白い巨塔』の井上由美子さんもいいですね。キムタクの一連のシリーズとか。
脚本家を意識しはじめたのはやはり山田太一さんからだろうか。『男たちの旅路』『岸辺のアルバム』『ふぞろいの林檎たち』などなど。あの独特のセリフの言い回しが面白いです。

あまり目立ちませんが、このたまーーにしか出てこない「俳優・中村まこと」を探してみて下さい。きっと何気ない1シーンとかに出ているはずです。
なかなか舞台を観に行けませんが、たまーーにテレビに出るのを楽しみにしています。陰ながら応援していまーす。(え)

■「俳優・中村まこと」はココに所属しているらしい『猫のホテル』
http://nekohote.eplus2.jp/category/3152659-1.html

■タレント名鑑にも名前と顔写真が
http://talent.yahoo.co.jp/pf/detail/pp7937