2003年夏、私達、 |
|
バリ好きの我が家には、たくさんのカエルくんたちが集まってくる。別に収集したわけではないのだが、なんとなく集まってくるから不思議だ。
まずは、門扉の上のカエルの石像くん。横浜の家にあったものだが、一緒に引っ越して来た。門扉の上でお客さんをお出迎え。「すぐに帰らずに、ゆっくりしてってケロ」と言っています。(写真1)
お次は、玄関脇のこれまたカエルの石像くん。驚くほど柔らかい石?を彫ってあるので雨に濡れると溶けてしまう。上の部分が花の鉢受けになっているのですが、水やりしにくいのでそのまま空っぽだ。(写真2)
玄関を入ると正面に大きなバリ絵画のオウムの絵。その下にバリのガムランで使う小型で高音のゴングの一種「クレントン」があり、その両隣りに結構大きい木彫りのカエルくんたち。手に葉っぱの傘を持っています(右のカエルくんも最初は持っていたのですが、よく引っ掛けて落としてしまうので、取ってあります)。(写真3)
バリ島はなんせカエルものが多い。美しい棚田でも分るように田んぼだらけなので、必然的にカエルも多いのだ。だからバリの夜はうるさいくらいのカエルの大合唱に包まれています。(お聞きになりたい方はウチのCDで聞けます=>コチラ) アニミズムの要素を色濃く残すバリ・ヒンズーでは、カエルもきっと田んぼの守神なのでしょう。カエルを題材にした芸能もある。僕の部屋にはフロッグ・ダンス用のお面(写真4)があります。カエルのお面は実際に僕らのライブで、カエル踊りの時に使用しています。踊子さんが被ってお客さんと踊るのです。(写真5)
スズメ追いの「ピンジャカン」の上部の飾りにもカエルくんが(写真6)。ピンジャカンは、横に付いたプロペラが風を受け、軸を廻して竹の鍵盤を叩き、音を鳴らすようにできています。さらに上のカエルと牛さんが動く仕掛けにもなっていてカワイイ。(庭の竹棹に刺しておいたら壊れてしまって、今は家の中に)
そしてテラスの屋根には羽の生えたカエルくん(写真7)。風を受けてユラユラと気持ち良さそうに飛んでいます。実はトイレの天上にも小さなカエルが飛んでいるのですが…こちらはその時のお楽しみに。
所変わってベトナムはバッチャン焼きの塩コショウ入れ(写真8)。ベトナムもカエルものは多いようで、木彫りのカエルは、棒で背中のギザギザを擦るとほんとにカエルのような鳴き声がします(写真9)。
そして焼き物のカエルくん。ご近所の陶芸家の加藤さんがわざわざ作って持って来てくれました(写真10)。
そんなわけで、我が家はカエルだらけ、という様相を呈しています。それに、ほんもののカエルくんたちもいるのです。下手な天気予報よりも適中率の高いアマガエルくん(写真11)。逃げも隠れもせず、無防備によく昼寝をしているシュレーゲルアオガエルくん(写真12)。たぶんニホンアカガエルくん(写真13)と思われる茶色いヤツ。みんな多分、我が家の守神なのでしょう。これからもよろしく我が家を守ってケロケロ。 (え)