先日(7/28土)、ロンドン・オリンピックの開幕が迫っていたためか、夏祭の阿波踊りが迫っていたためか、なんとなくソワソワした神楽坂の町に僕らは来ていた。この日、神楽坂ART GALLEY(アートガレー)というギャラリーでポンぴ〜の楽器作りをさせていただくためだ。このワークショップは、『涼風アートフェスタ2012』という展示会の中の催しの一つでした。

『涼風アートフェスタ2012』には多くの作家さんが出品していましたが、その中に一際目につく版画の作品がありました。 それが結城幸司さんというアイヌの版画作家さんの作品でした。

すごいです! 上手く言葉にして言えないのですが…。いたってシンプルな版画なのですが、なんというか生きたエネルギーが伝わってくるのです。カッコイイのですが、どこかカワイイところもあり。きっと作品の一つひとつにアイヌの人たちに伝わる物語があるのでしょう。まるで物語の挿絵か絵本の一ページのような印象を受けました。その物語を聞いてみたい。そう思わせてくれる作品たちでした。彼らには語るべき物語があり、奏でるべき音楽がある。それがとても羨ましい。

結城幸司・熊02 結城幸司・熊06

残念ながら作者の結城幸司さんとは1日違いでお会いすることができませんでした。色々と聞いてみたいことがあったのですが、どこかでお会いできる日を楽しみにしておきます。(え)

結城幸司さんの作品やプロフィールは、こちらに。 http://www.i-w-a.info/

結城幸司・熊01 結城幸司・熊04


結城幸司・熊03

作品画像はいずれも『熊百景』第一集から。Ainu Art Project=IWA=から許可を頂き掲載させていただいています。無断での転載を固くお断りいたします。