・ポンぴ〜のオススメ・コーナー/こんな絵本に出会いました


絵本/山口マオ/オオカミがやってきた

千葉県の千倉在住のイラストレーター、絵本作家の山口マオさんの『オオカミがやってきた!』。マオさんの版画がイイ感じです。ベタ塗りでも版画だと微妙な質感が出るのですねエ。ストーリーはうちだちえさんの第1回「絵本テキスト募集」優秀賞受賞作だけに面白いです。マオさんの絵本や製品化されたイラスト作品など、道の駅ちくら潮風王国内の「海猫堂」やwebで入手可能。また、マオさんが企画する「アートフリーマーケットinちくら」も毎年GWはじめに同道の駅で開催されています。ポンぴ〜も参加させていただきます。


●『オオカミがやってきた!』
うちだ ちえ・作 山口マオ・絵
童心社 定価1300円 2010年7月発行


アフリカの音

この絵本は僕の大好きな絵本です。1996年、この本の出版記念に開催されたT.Y.k-Two Galleryでの原画展で著者の沢田さんにお会いし、本にとても丁寧なサインをいただき、一緒に太鼓を叩いたのを今もよく覚えています。ひょろっとして、穏やかで優しい物腰ですが、芯のところに強いものを感じました。この絵本と同じように。

日本でも人気が高い西アフリカの代表的な太鼓ジャンベとアフリカン・ダンスをテーマにしたこの素敵な絵本。乾いた大地や村の情景、人々の表情や立ち姿、色鮮やかな衣装、そして太鼓を叩く姿や踊り手のフォルム。どれをとってもイイ感じで描かれています。沢田さん自身も西アフリカを旅し、太鼓を叩きます。そのリアリティが伝わってきます。そして何よりも、太鼓が作られる木やヤギの皮なども全て自然や大地の恵みであり、音楽や踊りもその恵みへの感謝と生きる喜びそのものであることを教えてくれます。

この本は1996年の日本絵本賞を受賞しています。(え)

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●『アフリカの音』 
えとぶん・沢田としき
講談社 定価:1,400円 1996年3月10日発行

ヒョウタンの絵本

アフリカの太鼓のリズムを、「グンゴドッパ」などの口(くち)リズムと、真砂さんの原色も鮮やかな切り絵で表現した素敵な絵本です。
真砂秀明さんはCD『しおのみち』などで演奏やプロデュースもする人で、監修にはアフリカン・ダンスの日本での第一人者・柳田知子さん、葉山の森戸海岸のバンブースタイルの海の家の仕掛人でもある砂川正和さんによるしっかりとしたものです。
Miki Houseらしい原色とアフリカのラスタな原色がマッチしたこの小さな絵本、1990年発行とちと古いですが、その強烈なエネルギーは少しも色褪せることはありません。 (え)

真砂秀明さんのHP http://www.awa-muse.com/menu.html
葉山・森戸海岸OASISのHP http://www.hayama.or.jp/oasis/
http://www.oasis-jahnodebeach.jp

●『リズム』
え・まさご ひであき  監修・柳田知子 砂川正和
Miki House 定価824(本体800円) 1990年11月発行

ヒョウタンの絵本

人類最古の栽培植物のひとつ「ヒョウタン」の歴史から栽培方法、乾燥の方法、そして遊び方までをイラストで分かりやすく紹介しています。ヒョウタン博士こと湯浅浩史先生の他、楽器作りのページは鈴木キヨシが担当。ヒョウタンの笛、マラカス、カリンバの他、ヒョウタンのライトや「ひょうたんスピーカー」の作り方まで載っています。


●そだててあそぼう[29]『ヒョウタンの絵本』
おおつき よしあき編・やまふく あけみ絵
農文協 定価1890円 2001年3月発行


絵本・イルカの風/村上康成

先日(9/30)、Pong Peeも参加させていただいた『礒田よし子のホワホワぬくぬくコンサート』は、大入満員の盛況のうちに終わりました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

そのコンサートで取り上げた4つの絵本はどれも素敵なお話でした。『はりねずみのピックル』『うたうしじみ』は、かわいくも感動的なお話でした。

 そしてもうひとつ『イルカの風』は、バリ島でのフィールドワークを元に作られた素敵なお話です。絵もとても綺麗です。風の歌が、優しい音楽が聞こえてきます。是非、皆さんも読んでみて下さい。

●『イルカの風』
村上康成・作
BL出版株式会社 078-351-5351 1,400円+TAX


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