笛(オカリナ)やマラカス、カリンバ(アフリカの民族楽器)など手軽な楽器を参加者の方に作っていただきます。作る楽器によって多少異なりますが、作り方はいずれも簡単で、紙ヤスリで削ったり組み立てるだけのキットで提供することもできます。子どもでも、あるいは親子でも作ることができます。
楽器を自分で作ることで、ものを作る楽しさ、自然素材の持つぬくもりや手触りを肌で感じ、楽器の構造や音の出る仕組をリアルな体験として学びます。そうすることで、身の回りにある何気ないものでも、いろんな音がし、楽器やその素材として使えることが判ります。
また、ナイフなどの道具の正しい使い方を伝えることも大事な要素です。時間があれば、作った楽器にポスカやハンダごてで絵や模様を付ければ自分だけのMy楽器を作ることができます。楽器作りは音楽と図画・工作の融合したとても良い例です。音楽嫌いな人も図画・工作という違う入り口から入ることができるのです。ここにご紹介する楽器以外にも、作れる楽器がありますので、ご相談下さい。
○木の枝タンバリン
[材料費: ¥500-/所要時間:約30分(絵付け20分)/対象:小学生以上(小さな子は親子で)/主な作業:王冠に穴明け、叩いて平に、絵付け、針金に通して巻き付けます]
●アフリカのキクユ族のタンバリンを元に、日本の枝と焼いたビールの王冠を使って作ります。二股に分かれた20cmほどの木の枝の間に、叩いて平らにしたビンの王冠を針金で通して付けます。この王冠に穴を開けたり、叩いて平にする作業は、トンテンカンと「村の鍛冶屋さん」の様でハマると楽しい。また、簡単な作りの楽器ですが演奏にはあなどれない深さがあります。
○ペーパーディジュリドゥ
[材料費: ¥1,000-/所要時間:絵付け約30分(吹き方20分)/対象:小学生以上(小さな子は親子で)/主な作業:ペーパーディジュの本体にペインティング。その後、吹き方を体験します。]
●オーストラリアの先住民アボリジニの楽器ディジュリドゥを紙管で作り、特性の木製マウスピースを付けました。通常はペンタイプのポスカ(水性顔料)を使い、せっかくに機会なのでアボリジナル・ペインティングも少し取り入れながら、自由にペインティング。絵が終わったら、簡単な吹き方の講習を行います。まあ音が出ればとりあえずOKです。
○竹カリンバ
[材料費(キット): ¥2,100-/所要時間:約60分〜90分/対象:小学高学年以上(子どもさんは親子で)/主な作業:組み立て接着・竹の鍵盤削り・ヒモ通しなど]
●アフリカ生まれの民族楽器カリンバ(親指ピアノ)を日本育ちの木と竹で作ります。木の箱に削った竹のバーを取り付け親指ではじいて音を出します。
竹のバーを削るにはナイフを使いますので、小さなお子さんの場合は、お父さん、お母さんに手伝っていただきます。小学高学年生くらいなら自分で削ることもできるはず。くれぐれもケガをしないように注意しつつ、ナイフを使ってみる良い機会かもしれません。
ボディにハンダごてや水性顔料(ポスカ等)などで絵を付けるのも楽しい。
○竹スリット・ドラム
[材料費:
¥1,000-〜/所要時間:約60分〜90分/対象:中学生以上/主な作業:竹にドリル等で穴を空け、ジグソーでH型の切れ目を入れる。竹をナイフで削ってスティックを作る]
●太さ10cmほどの竹ひと節分に、ドリルかキリで穴を空け、そこからジクソーや回しびきノコでH型に切れ目を入れます。長さを変えて切れば異なるふたつの音程が得られます。簡単ですが驚くほどきれいな音がします。手動で作るのはかなり手間と時間がかかるので、電動の器具を使うことがほとんどです。電動器具はこちらでご用意いたします。
○竹ディジュリドゥ
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太さ6〜7cm、長さ1m〜1m20cmの竹の節を抜き、吹き口を丸く削ります。
○竹のレインスティック
竹筒に螺旋状に穴を開け、竹ひごを内側に差し込みます。中に木の実などを入れてふたをすれば出来上がり。雨音やさざ波の音がとても心地よい。振ればマラカスにもなります。