JADA|CDレビュー&SALE

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CDレビュー

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CDアーティスト別レビュー

過去の会報誌に掲載されたものです。

2007、2010改訂、2021継続して改訂中

JADA : 日本ディジュリドゥ協会

[アコーディオンmenu始まり]

○1DAVID PAGE/○2AB/○3DAVID STOCKDALE/●4Ganga Giri/YothYindi/Si/Goro

 
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OCHRES THE MUSIC

OCHRES THE MUSIC / DAVID PAGE
1.The Light(4:06)
2.Yellow(12:21)
3.Black(11:56)
4.Red(13:46)
5.White(13:16)
LARRIKIN-ROSELLA MUSIC LRF-406
OCHRES THE MUSIC ミュージシャンのDavid Pageの兄弟であるStephen Pageがアーティスティック・ディレクターを勤める「Bangarra Dance Theatre」の音楽を収めたCDである。
Bangarraはニュー・サウス・ウェールズのWiradjuriの言葉で「Create Fire」の意であるという。オーストラリア先住民の社会/政治的背景をそのステージに取り入れた注目のダンス・カンパニーである。ネイティブのセリフをたくさん発しており、その全体像はつかみにくいのだが、ジャケットに収められている写真などからすると、プリミティブさを出した前衛舞踏系なのではないかと察せられる。ダンサーのクレジットにKirk Page、Russell Pageの名があることから、Pageの一族も参加しているようだ。
色のタイトルのついた長めの曲ばかり。ディジュリドゥは3、4、5曲めにヴォーカリストでダンサーでもあるDjakapurra Munyanyunによって演奏されている。全体的にはポップでありながら実験的な音となっており、ディジュの出番もそう多くはなく、ディジュ好きが積極的に聴くものではないのだろうが、各地の言葉などを刺激的に取り入れているあたりに興味をそそられる。世界中の先住民に言えることだが、こうして無くなりつつある部族の言語は記録して、理解して、残していかなければならないのだろう。インナーの写真はなかなかにカッコ良く、機会があれば、観てみたいダンス・カンパニーである。(サカシタルイ)

LUCID DREAMING

LUCID DREAMING / AB. DIDGERIDOO OBLIVION
1.PARRALELL UNIVERSE
2.LIQUID
3.OVERTONE NIGHT
4.LOOPY GODDESS
5.VORTEX
6.ANOMALY
7.PORTAL
8.GALACTIC GUIDES
9.ENTER THE NEBULA
(EDGECORE 001)
LUCID DREAMING オーストラリアのNSWからのディジュ系アルバムの情報。CYBER DIDGEというユニットでも活躍するA.B.の別働隊?。ジャケットにサウンドイメージは近い。エレクトリックで彩られたサウンドでビシバシ決めるテクノ・トランス系。エフェクトをタップリと施したディジュの音色はシロート目(耳?)には分かりにくいかも知れないがJADA関係者にはちゃんと判るでしよ。ロングトーンをギターのように歪ませ、ウキィーをヴギィ!~~に変換したといえば判るでしょうか。よってディジュの生音をたくさん聴きたいという人には不向きかも。
5曲目はかなりアブストラクト。他の曲はポップというかそんなにハード過ぎないテクノ。(サカシタルイ)

DIDJERIDU STORM

DIDJERIDU STORM / DAVID STOCKDALE
1.Souped
2.Cetacean Migration
3.Catch this
4.Wild Cycle
5.Desert Highway
6.Didjeridu
7.Windstorm
8.In Out
9.Diddley
10.Molten River
11.Prevailing Changes
12.Earthbeat Heartbeat
DIDJERIDU STORM 吹き荒れるディジュの嵐! コンテンポラリー奏法の - テクニックを満載!!
オーストラリア・パース在住の白人プレーヤー、デイビッド・ストックデールによるコンテンポラリー奏法のCDで、特に今までの自分の演奏スタイルに飽き、新しいものを求めている人には最適。各トラックの時間が長過ぎず、短過ぎず、聴きやすい。
彼は、ヨーロッパ・米国で演奏活動をした後、1997年10月のカナダでの演奏を最後に暫く活動を休んでいたが、昨年11月、地元パースで開催されたコンシス・リビング・エキスポでのステージから活動を再開した。今年の海外活動は、6月の米国ディジュ・フェスティバルへの参加、その後はヨーロッパでの演奏を予定している。米国へ行く前に、日本に立ち寄り演奏・ワークショップを行う可能性もあると言う。
このアルバムは、前回のヨーロッパ・ツアー後である1996年に発表された。一般にも受容れ易いディジュリドゥ本来の音を重視しつつ、彼の高等テクニックも楽しめる作品をとの要望に応えるために、ディジュリドゥの他にはクラップ・スティックのみが使用されている。全体的にパワーの必要なリズムが多く、特にディジュ・テクニック・マニアにとっては、8(エイト)ビートでの連続パンチングを使った演奏のトラック7、深くWOBBLE(お腹を震わせた)した音でのトラック11、それら両方のテクニックを使ったトラック8は必聴である。トラック8の「IN OUT」は、コンテポラリー奏法の最高峰の曲の1つと言えるだろう。筆者も、これを必死にコピーした思い出がある。また、トラック3の出だしはカッコよく、トラック6はディジュ素人にも非常にわかり易いリズムである。他では、トラック4での単純な2拍のリズムの変化が面白い。各トラックが異なったリズムのために、聴く人によってどのトラックが好きか意見が分かれるようだ。デイビッド本人は、それがこのCDの気に入っているところだと言っている。(カラキ・ヤスオ)

Tribe VibeManic OrganicTERMITE GROOVES

1●『Tribe Vibe』Ganga Giri
「ベスト・セレクション〜ファンクとテクノの中間!?」
もう一枚は(こればっかり言うとアレだが)ディジュリボーンで話題のガンガ・ギリの作品「Tribe Vibe」。サウンドはキッチリと処理され、ミックスされたファンクとテクノの中間のようなもので、クラブ寄りであり、より踊らせる・トランスさせることに重きを置いていると思われる。ディジュリドゥがあまり登場しない曲もあるが、スピード感、ハネ感などが聴いていて楽しく、これはこれでポップス・フィールドへのアプローチとして正しいのだろう。曲全体のスピードは「Let the Spirit Out /Si」よりゆったりしていると言えるだろう。
01.Nungabunda・・・打ち込みサウンドにディジュリドゥが絡む。低音がうねるようなリズム主体の楽曲。
02.Carawonga・・・ラップのようなヴォイス(インドのロドラム?)、ディジュ、パーカッションなどが入り乱れるカオス的かつトランス的な内容。
03.In the Jungle・・・低音ホーミーとパーカッションのリズミカルで麻薬的な繰り返し。
04.The Crow・・・アフロ・バーカッションのタテノリ気味のリズム感が興奮を呼ぶ。
05.Big Halat・・・ディジュ1本の低音系サウンド。ゆるやか、倍音成分多そう。トーキングなどでリズムを創り出していく。
06.Afrodisiac・・・低めのディジュリ音とパーカッション。軽快なノリ。
07.Bushtucker Man・・・コンガとディジュのアンニュイなノリのセット。ミニマル調にリピートされ、徐々に徐々にヒートアップ。ドラッグのような重低音がキイてクる。
08.Spirit Remix・・・こちらもタラ〜ンとしたパーカッションのセットに循環呼吸の音をずう〜っと重ねるという幻覚誘発的なダブ風な路線の作り。
09.Rainbow River・・・水音にエコーのかかったディジュ2本。
10.Goodbye Song・・・ディジュのみの曲。
Tribe Vibe ◆1999年と2001年の録音からのベスト・セレクションになっていると説明されているアルバム。おや?ケースを見ると、BMGのロゴが?! メジャー配給もされている模様。とにかく、ヘッドホンで長く続けて聴いていると、精神になんらかの影響を与えそうな、低音・そして繰り返しからゆるやかに広がっていくアレンジに注目。「踊らせる」と書いたが、それほど踊れないかもしれない、どちらかというとチルアウトを狙っているよな気もする。(2001 サカシタ・ルイ)

2●Manic Organic Ganga Giri
GG003 Web aian.com.au/gangagiri
Manic Organic4つ打ち主体のノリノリ、カオス・ディジュサウンド
ツルッパゲの強烈なルックスの持ち主、南オーストラリアの白人ディジュリドゥ奏者のガンガ・ギリのダンサブルなCD。バスドラ4つ打ち主体の速いBPMのディスコ風、ジョン・ロビンソン風(?)ハウス風な踊れて興奮できるサウンドが続く。速いパッセージでの刻みリズムや循環呼吸〜ロングトーンやウキィ! やトーキング、ビヨョ~~ンといううねりを持ったディジュリドゥなど、様々な音色を重ね録りしている。
クレジットによると、おそらくダンストラックはprogram&produceのDon Peyoteという人物の手になるものであると思われる。ガンガ・ギリはディジュや各種パーカッションとヴォイスそしてco-producerという立場である。各曲間では自然音が入る。
そして、要注目は音程の変わるディジュ、そう「ディジュリボーン」である。クレジット上はSlide Didgeとされているが、トロンボーン状に筒をスライドさせ音程を変えられるディジュである。
当JADAのホームページでも、make didge yourselfのページで簡易版の作り方も載せているのでご存知だろうとは思うが、クイックタイムのプラグインの入ったブラウザ環境なら、ガンガ・ギリのディジュリボーン演奏シーンが見られるのである。そのページでやってる曲(4曲め)もこのアルバムに入ってます。その部分を見て貰えれば、わかると思うが、かなり激しいアクション付きの演奏で、クラブシーンで大盛り上げができるディジュ奏者ということは一目瞭然。3曲めのベースラインをディジュリボーンでやってる(?、とりあえず音程は変わっている)曲なども、なかなか刺激的である。
ダンシング・レゲエ調、スクラッチ入りのブラックな曲なども少しあり、ラストはロングトーン・ディジュとチベタン低音ホーミーのチルアウト?クル?ノンリズムの曲で閉めくくられる。全体のサウンドも様々な要素をブチ込んでビンビンくるビシっとしたサウンドで録れている。概ねパーカッシブでダンサブルというサウンドでちょっとばかり古いかな?という感じがマァ潔い感じがして、なかなか良いのではないでしょうか。
盛り上がるダンシング・ディジュの好例、ですかな。(サカシタルイ)

3●『TERMITE GROOVES』Ganga Giri
1.Didji Dance
2.Ha Ha Kookaburra
3.Storm Coming
4.Night Flight
5.Earth Funk
6.Old Henry Mulga
7.Ant Dance
8.Flint Stones
TERMITE GROOVES オーストラリア、ニューサウスウェールズのバイロン・ベイを中心に活動するガンガ・ギリ(白人)のクラブっぽい音/ネイティブっぽい音のCD。速い吹き込みの音が得意のようだ。自身はヴォーカルも取り、キーボード、口琴、タブラ、トーキングドラム、ジャンベ、クラップスティックもプレイしている。
同時にプロモーションCD-ROMも観たのだが、バックトラックはテクノでディジュを片手に、踊り、空いた手を振り回して客を巧みに煽り、盛り上げるのが上手い人物であるようだ。またムービー内には「ディジュリボーン」(スライド式ディジュ!)も登場し、これを使ってステージングしているようである。ベルボトムのディジュをかついでブッシュを歩くシーンやインタビューなども入っており興味深い。(サカシタルイ)
インフォメーションは
ganngagiri.com
mragroup.com.au
sapphiremusic.comでどうぞ。

GORO (Island Style) "Time Odyssey"
¥2,500 + Tax
土っぽい演奏が心を和ませる。
1998年10月にMXテレビの番組収録(12月31日放送)と同時に進行された、番組の音楽を担当したゴロさんの新作となるCDである。
頭とラストに海の音が入り、ディジュリドゥ、太鼓、バンスリ、リケンベ、カリンバ、そしてホーミーなどのインスト〜インプロヴィゼイションである。今流行り(なのかな?先日もトゥナイト2でやってたけど)の小笠原諸島での録音であり、番組である。土っぽい演奏が心を和ませる。エッジな部分もあり、ゴロさんのスタイルは相変わらずでもある。島の風に吹かれながら、夕陽を見ながら聴きたい音だ。そんな感じである。CD全体の仕様が(ケースの耳の部分に石や枯れ枝が入ってたりして)なかなかかわいいというかネイティブっぽくて好きです。(99.07.23. サカシタルイ)

ONE BLOOD

ONE BLOOD * YOTHU YINDI
Mushroom Records Australia
1.Laykarrambu
2.One Blood
3.Mainstream
4.World Turning
5.Baywara
6.Dots On The Shells
7.Rrama
8.Djapana
9.Written On A Bark
10.Tribal Voice
11.7 Sisters
12.Minga Minga
13.Tears For Law
14.Baru
15.Belief In The Future
16.Nyinga Nyinga
17.Our Land
18.Yarryurru
19.Treaty98
ONE BLOOD Tribal Voice, Treatyらの代表曲を新たなコンセプトにより、根本から作り直した作品集!!
最もグローバルな活動を行なっているアボリジナル・バンド、ヨス・インディ。ここしばらくご無沙汰だったが、本国オーストラリアでは久し振りの新作を発表し、その存在感を見せつけてくれた。通算4作目となるこの『One Blood』。もともとは昨年ヨーロッパでいち早く発表された作品で、レコーディングもアイルランドとドイツで行なわれている。この時期ヨス・インディが本格的なヨーロッパ・ツアーを敢行していることからも、向こうのマーケットを意識して制作されたもののようだ。
それを証明するようにこのアルバムは新録でありながら、収録曲はいずれもが過去3枚のアルバムで聞くことが出来るものばかり。推測すればヨーロッパへの進出を狙いあえて自らの代表曲を新たなコンセプトにより、根本から作り直した作品集ということになる。
おなじみの「Treaty」や「Djapana」などを聞けば分かるように、どの曲もアレンジは全く異なり、全体的にロック色の濃いものになっている。ディジュリドゥーの奏法にしても結構派手だが、トラッドっぽい印象はむしろ薄い。また、以前ニール・フィン(EX.Crowdedhouse)とデュエットしていた「Dots On The Shell」をここではジム・カー(Simple Minds)との共演で制作。そのアレンジを聞くと多少最近ケルティック・サウンドを意識している。これがそのままヨス・インディの新たな方向性だと判断すべきではないだろうが、以前の土臭さが好きな人は多少戸惑いを覚えるに違いない。(山田道成)

InnersenseLet the spirit out

1●Innersense / Si
Produced By Dave Goodman. London
Innersense SiことSimon MullumbyはオーストラリアBayron Bay在住のプレイヤー。97〜98年のヴァイオリン、パーカッション、シタール(天空オーケストラの南沢氏)、サックスら様々なアーティストの即興的コラボレーションにより作られた12トラックを収めた速いパッセージのプレイ中心のディジュリドゥ&インディアン/チャイニーズ・フルートの演奏。インディアン・フルートを循環呼吸で吹くという(聞いたことない?!)試みもされている。ライブ録音のもののそのままのトラックもある。
またSiはファイアー・ダンスの使い手でもあり、ジャケットにもあるように右手にディジュを持ち、左手に火のついた棒を持ち、吹きながら踊るというかなりくキケンなプレイを世界各地で行っている。98年のインドでのクンブメーラーという大祭にも招かれている。UK方面でのフェスティヴァルにはたくさん参加しており、グラストンバリー・フェスに於いて天空オーケストラやこのアルバムのプロデューサーでもあるデイヴ・グッドマンとも親交を温めたようである。
インナーに書いてある通り、「自分は決してトラディショナルのプレイヤーではないが、アボリジニの兄弟姉妹たちに敬意を払っているし、多大な影響を受けている」という。スクラッチのように音をしっかりと小刻みに出して行くスタイルはトーキング・プレイの技術がかなり高いとみた。ロックではないのだが、ロックなフィーリングが一杯であり、サックスとのプレイなど聴きやすい部分もあり、ディジュリドゥ・デュオや様々なタイプの音楽を混ぜ込んだプレイで最後まで飽きることなく聴かせてくれる。トーキング奏法に興味のある人にはぜひオススメしたいアルバムである。(Aug, 1999 サカシタルイ)

2●Let the spirit out / Si
01.Earth Tone・・・スローで地獄絵図的な世界、Sasha Butterflyの女性スキャットとホーミ一気味にバリバリとうねるディジュのロングトーン。チェロが絡むという珍しい構成。
02.Awakening・・・01.〜02.と連なるナンバー。さらにスキャット(女性複声)が続けられ、リズムアップしていく。幻想的である。 03.Loggy・・・4つ打ちバスドラに32?64?と細かく刻むドラム&パーカッション(クックアイランドのログドラム)、そしてディジュ。エキサイティングなパワーを伝える。
04.Baru (Crocodile)・・・ファンク&ディジ?パーカッションと音声を加えたディジュテクに注目。全開で疾走するBパートも興奮を呼ぶ。
05.Spirit・・・女性Vo.Mirandaのソウルフルなヴォイスにラップ調ディジュ。
06.Three・・・ドラムのマット・グッドウィンとのデュオ。ロックな感じのするセッション。
07.Zaver・・・ドラムのロバート・ヴァン・ラークとのライブ・セッション。
08.Under the Belly of the Mountain..「Mirandaのインド〜中東風なヴォーカルとSiのティベタン・ホーンのみで構成。このホーンはノン・リズム。聴いたことのない組み合わせが新鮮である。
09.Cajun・・・ライブのテイク。ベースが入り、ファンク風。
10.DownUnder・・・Sasha Butterflyのソウルフルなスキャットとディジュのみで構成。ディジュはリズムに徹する。
11.Opening・・・09.と同じ編成のライブ。
12.STIX・・・ドラムとディジュの緊張感のあるセッション。ディジュが高音/喋りディジュ/細かいスタッカートなど様々な音を交え、聴き応えのあるものになっている。
Let the spirit out「速吹きテクの教則に!」
◆ディジュリドゥにSi、ドラムその他にロバート・ヴァン・ラーク。このドラムとディジュとの絡みがメインの基本ユニットであった前号紹介の「Ballistic/MYSTIC2」。Si名義のアルバム「Let the Spirit Out」はこの前回のアルバムからいくつかのトラックをテイク、そして別のトラックを加えた、全12曲からなるリニューアル版。
ドラムはヴァン・ラークだけでなく、マニット・グッドウィン、パーカッションにグレッグ・シーハン、マット・レドガーなども起用。パーカッシブな曲でのスピード感が光る。それに加え、女性ヴォーカル(Human Spirit RecordsのMiranda他)などが加わった曲により、構成されたアルバムである。サウンドは薄いというかあえて、少ない楽器&声の構成を狙っており、その薄さ故の緊張感、疾走感、深さなどが感じられる。
何曲かはライブのまま、何曲かはプログラミングを施したものになっているようだ。全般的にアコースティック感が前面に押し出されている、エレクトリックな感じは感じられないと言っていいだろう。前回のレビュー時には「ユニークなサウンドかもしれないが、少々リズムが甘いように聴こえる場面もある」と書いていたような記憶があるが、今回そういった面は改善されている。個人的には中東風のヴォーカルとティベタン・ホーンの絡む08.がインパクトが強かったが、ディジュ吹きの皆さんには、パッセージの強い、ドラム&ハイハットと、トゥクトゥクと音を発しながら、刻む吹き方の楽曲群(これがアルバムのメイン・テーマなので)をすっきりした音で聴かせてくれているので、手本にしてもらいたい。タイトなリズムとの融合を目指す方にオススメ。(2001 サカシタルイ)

OMNIPRESENCE / SUPERSOUL
1.LIFE IS NOTHING BUT A COSMIC DREAM
2.CREATION
3.DESRTOYER OF ILLUSIONS
4.DHARMA
5.1 TALK IN THE SHADOWS OF ANGELS
6.WHO AM I?
7.SILENT WITNESS
8.SUPERSOUL
9.OPEN THE DEAD EYES DREAMING
【SUPERSOUL MUSIC】
(これはJADA的には違うんでないか?と思いつつ)
KEY、VOの女性Danny Khooとプログラム、G、P、VOの男性Diego Boscoの2人ユニット。写真やデザインも自身でこなす多才な集団の自主制作(?)盤。
スペシャルサンクスでディジュやチベタンタントリック僧(低音ホーミー読経)の名前があるが、かなり、ART、POP、AMBIENT、ということでしょう。リズムはスカスカ気味でギターがかなりフュージョンっぽいクセがあり、この2つがサウンドの方向性を決めているきらいがある。3、9曲目にDerek Nnnupのディジュリドゥがフィーチャーされている。(サカシタルイ)

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音源の入手について

このコーナーで取り上げているCDは過去(かなり前)の会報誌に掲載されたものです。
2021年時点でのCDの販売状況(販売の継続・在庫の有無)などは、JADAでは判らない部分があります。
詳しくはタワーレコードEl Sur Recordsなどの輸入CDショップ、民族音楽/ワールドミュージック専門店などをお訪ねくださるようお願いいたします。

elsurrecords.com
https://tower.jp/

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通販も可能
アボリジニのトラディショナルな演奏を聴こう!!

「ディジュリドゥのことはディジュリドゥに聞け」。その奥義を知りたい人はとりあえずこの4枚のCDを聴いてみて下さい。答えはそこにあるはずです。

Didjeridu Master /David Blanasi

超渋いコテコテのトラディショナルものです。推定70歳を数えるディジュリドゥ・マスターことデビッド・ブラナシのパワフルでグルーブに満ちた音がデジタル録音で収録されています。飾り的なトーキングやラッパ(トゥーツ)などはほとんど出てきません。音に「気」を感じます。

Homeland Movement /Yothu Yindi

世界的に有名なアボリジニのロック・バンド、ヨス・インディの1stアルバムです。全15曲中9曲までもがトラディショナルというバイブル的なCDです。パワフルさとトゥーツなどの神業的なテクニックを兼ね備えた醍醐味が堪能できます。

Teaches and plays Yidaki /Djalu

Master=Djaluによる曲(リズム)の解説と口イダキ、彼と息子Larryの演奏が入ったレッスンCD。全99トラック入りの決定版!! トラッドを学びたい人にはバイブルとなるだろう。

Waluka(Rain) /Gurritjiri Gurruwiwi (featuring Djalu)

Djaluの兄弟Gurritjiri のソングと、Djaluのイダキをフィーチャーした全20トラック入りのCD。これだけまとまったDjaluのプレイが聴けるものは他にない。


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JADA (日本ディジュリドゥ協会)
〒299-4315 千葉県長生郡一宮町新地甲1876-1
TEL.0475-40-1933 FAX.0475-40-1934
E-mail. jada@rhythm-com.jp

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