2007、2010改訂
鈴木エージ
アボリジニのトラディショナルな演奏ではトゥーッ音の方がリズムパターンの中に組み込まれています。トゥーッ音はトーキング以上に基本的なテクニックだと言えるでしょう。
以上がディジュの大体の基本だと思います。後は、CDなどを聴いて口ディジュで真似て、リズムのレパートリーを増やしていきましょう。(え)
オーストラリアの北部=アーネムランドと呼ばれる地域やキンバリー地方のものが代表的なスタイルです。コンテンポラリーに比べあまりにも泥臭く、西洋音楽的な要素では割り切れない部分もあり、取っ付きにくく、はじめは聴いても何がなんだか分らないという人がほとんどだと思います。が、それが何年か経ったある日突然、身体の奥にスコーンと飛び込んでくる時があるのです。ディジュリドゥの本当の魅力はそこにあります。たぶん。
「ディジュリドゥのことはディジュリドゥに聞け」。その奥義を知りたい人はとりあえずこの4枚のCDを聴いてみて下さい。答えはそこにあるはずです。
超渋いコテコテのトラディショナルものです。推定70歳を数えるディジュリドゥ・マスターことデビッド・ブラナシのパワフルでグルーブに満ちた音がデジタル録音で収録されています。飾り的なトーキングやラッパ(トゥーツ)などはほとんど出てきません。音に「気」を感じます。
Master=Djaluによる曲(リズム)の解説と口イダキ、彼と息子Larryの演奏が入ったレッスンCD。全99トラック入りの決定版!! トラッドを学びたい人にはバイブルとなるだろう。
コンテンポラリーなスタイルは、デビッド・ハドソンやアラン・ダーゲンなどの一部のアボリジニや、アボリジニ以外の人のほとんどのディジュ・プレイがこのスタイルです。西洋音楽的な解釈で吹かれているため、一見分りやすく、またトーキングなど派手さもあり、他の楽器とのアンサンブルなどもしやすいので、大抵の人は最初このスタイルにハマってしまいます。
とりあえず取っ付きやすいところでハマってみたい方は、この入門書をどうぞ。
(日本語)(A5判16ページ)(¥620-送料・税込)
オーストラリアの初期の白人ディジュ奏者の一人であるアラステアー・ブラック氏による入門書。コンテンポラリーな吹き方とディジュの説明が一通り書いてあります。
「循環呼吸法」とは、口から息を出しながら同時に鼻で息を吸い、音を途切れることなく出し続ける演奏方法です。この方法はディジュリドゥに限らず、インドネシア・バリ島の竹笛スリンをはじめ多くの民族楽器やサックスなどの吹奏楽器でも使われるテクニックのひとつです。
練習方法は、コップに水を入れ、ストローでブクブクと吹いて練習したりする方法も効果的です。習得するには、個人差はありますが、大体1〜2か月くらいかかるかも。循環呼吸ができるようになるとディジュの楽しさが何倍にも広がります。気長にがんばってみて下さい。きっとあなたにもできるはずです。ディジュのほんとのスタートはここからです。
息抜きにどうぞ
→ディジュリドゥコミック 第6話
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→ディジュリドゥとは-豆知識/FAQ(循環呼吸)
冬場になると「ディジュリドゥにクラック(亀裂)が入った」という声をよく聞きます。ディジュリドゥは木製のため一見頑丈そうに見えますが、意外に繊細な「楽器」です。また、生まれ故郷オーストラリアはアーネムランドから直輸入しているこの「ディジュリドゥ」は、自然からの贈り物であると同時に、1本1本アボリジニの人達の手作りによるもので、同じものはありません。
「ディジュリドゥ」を永くお使いいただくために以下の点に注意し、大切に扱って下さい。(竹製ディジュリドゥも注意点は同様です)鈴木エージによるプライベート・レッスンを承っています。千葉県一宮町の自宅かその近辺での授業です。
JADA (日本ディジュリドゥ協会)
〒299-4315 千葉県長生郡一宮町新地甲1876-1
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