JADA|ディジュリドゥの選び方

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ディジュリドゥの選び方

8つのポイントについて説明します

2007

鈴木エージ

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○特性1 基音=keyについて,○特性2 重さについて,○特性3 太さについて,○特性4 ベルボトムについて,○特性5 ペインティングについて,○特性6 木の材質について,○特性7 曲がりについて,●入門者・初心者の方へのアドバイス

 
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 ディジュのkeyは低い方のBから高めのFの間が一般的です。低いGやA、高いGなどはあまり見かけることはありません。C~Eといったところが中心となります。一般に低めのkeyのものはあまり早いパッセージを刻んで吹くのは大変なのでドローンを主にしたゆっくりしたテンポの曲に向いています。逆に高めのkeyのディジュはテンポの早い、細かいリズムを刻むのに向いています。keyを選ぶ時は、こうした吹き方のスタイルを考慮すると同時に自分の声の高さに合ったkeyを選ぶことも必要でしょう。また、何本かkeyの違うものを持っていれば他の楽器と合奏する時に便利だし、スタイルの幅も広げられるでしょう。

 軽くて音が良いディジュがあれば持ち運びも楽だしこんな良いことはないのだけれど、軽いディジュはやはり軽い音しかでないという傾向があります。軽い=薄いディジュは本体が共鳴しすぎてしまい、音に芯がなくボワ~っと広がってしまう感じがします。ちょうど竹のディジュがそれに近い感じです。その辺りの兼ね合いが難しいところです。

 一般的に細いディジュの音は輪郭のハッキリとした堅い感じの音がします。低音部にパワーはありませんが、高い倍音がきれいに出ます。使う息も少なくて済みます。一方、太めのディジュは低音部にパワーがあり、ラッパ音やトーキングなどで良い響きが得られますが、吹く時にも結構パワー(息の量)が必要です。体力や肺活量に自信があればよし、自信のない人や初心者は細めの方が無難でしょう。理想としては吹き口近辺は細めでボトムの方が太くなって広がっているタイプといえるでしょう。また、自分の声帯の太さに合ったディジュを選ぶというのも良い方法です。

 ディジュの裾が末広がりになっているタイプをベルボトムと呼びます。ラッパの様に広がっているタイプで、大きな音量が得られるし、見た目もカッコよい。ただラッパ状に広がっている部分はkeyには関係ないのでそれだけ全体としては大きくなるし、また重たくもなります。値段も少々高めです

 伝統的なディジュのペインティングはオーカー(ochre)と呼ばれる岩や石を砕いた顔料で描かれていますが、現在はオーカーにアクリル塗料を混ぜたものやアクリル塗料で描くのが一般的です。残念なことに伝統的なペインティングの施されたディジュは現在あまり流通していません。また、優れたペインティングものはその分値段も高くなります。ペインティングに関しては人によって趣味が様々なので、あった方が良いのかなくても良いのか、何とも言えませんが、アボリジニの文化を尊重する意味でもペインティングは大事にしたいと思っています。がしかし「音は良いんだけど、ペインティングがなぁ」というケースも結構あります。そういう時は自分で描いてしまうというのも手です。ペインティングの項を参考にして下さい。

 ディジュリドゥはユーカリの木でできているのはみなさんもご存じのとおりですが、大きく分けて3つの種類があります。その3つはWoolybuttとStringy bark、それにBloodwoodです。通常出回っているディジュはWoolybuttとStringy barkがほとんどです。ディジュ吹きの間では最高の素材だと言われているBloodwoodは、その名のとおり深くrichな赤い色をした硬く重い木です。しかし、限られた場所にしか生えていないのであまり多くは出回っていませんし、また高価です。よくBloodwoodと称して売っているものもありますが、ほとんどはStringy barkの内部の赤い部分まで削ったものだったりします。いずれにしてもオーストラリアではディジュの取り過ぎが深刻な問題を引き起こしています。一本一本を大切に扱ってあげて下さい。それは地球からの贈りものだからです。

 木の曲がりは音に影響があるのでしょうか?という質問をよく耳にします。確かに曲がっている方が複雑な良い音が出るような気がしますが、う~ん??? 抜け方にもよりますが、あまり曲がりくねっているものは逆に音がこもってしまう場合もあるようです。少し曲がっているくらいのものがイイかも…。

 以上、ディジュの一般的な特性のいくつかをご紹介しましたが、入門者や初心者の方はとりあえずあまりクセのないプレーンなものを使ってみることをお薦めします。

吹き口は3cm位の小さめであまり太くないものの方が、循環呼吸の習得もしやすいでしょうし、また基本の音も輪郭のクッキリとした音を出しやすいはずですから。

また、KeyはDからEくらいのものが良いと思います。値段は2万円くらいからありますが、できれば3~4万円位のしっかりしたものを選んだ方が永く使える(上達してからも使えるという意味で)でしょう。ある程度上達して吹けるようにならないとディジュの良し悪しはわかりません。

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迷ったりわからない時は、お気軽にJADA事務局までご連絡して下さい。できる限りのアドバイスをします。

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